オーストラリアでワーキングホリデーを始めるときに、オーストラリアでのワーキングホリデー(ワーホリ)を検討している皆さん、どこの都市がいいんだろうと迷っていませんか?
同じオーストラリアでも、都市によって生活費や仕事の見つけやすさ、日本人コミュニティの規模、そして体験できるライフスタイルは大きく異なります。
この記事では、実際にオーストラリアでワーホリを経験した筆者が、主要6都市の特徴を詳しく比較し、あなたにぴったりの都市選びをサポートします。
初めてのオーストラリアワーホリでも安心して準備を進められるよう、実体験からリアルな情報をお届けします。
都市選びで迷っている方の参考になれば嬉しいです!
1. 渡航前に知っておきたい!オーストラリアの基礎知識
オーストラリアは日本の約20倍の面積を持つ大陸で、6つの州と2つの特別地域に分かれています。
各都市は異なる州に位置し、それぞれ独自の文化やライフスタイルを持っています。
ワーホリで人気の都市は主に東海岸(シドニー・ブリスベン・ゴールドコーストなど)に集中していますが、近年は南部のアデレードも注目を集めています。
次のセクションでは、オーストラリアがどのような地域で構成されているか、特徴や位置関係をもう少し詳しく紹介していきます。
地域によって異なる?オーストラリアの州ルール!

(出典:オーストラリアの主な州と都市 |海外留学推進協会)
正式名称:オーストラリア連邦 首都:キャンベラ
オーストラリアの正式名称は【オーストラリア連邦】で、複数の州が集まってできた国家です。
そのため、制度が少しややこしいと感じることもあります。
オーストラリアは、6つの州と2つの特別地域に分かれており、それぞれに独自の州法があります。祝日も州ごとに異なるため、全国共通ではないこともあります。
とはいえ、ワーホリで生活する上で、困るほどの違いがあるわけではありません。
ただし、「オーストラリア=ひとつのルール」と思い込まず、州ごとに制度や違いがあるということを知っておくと、後に都市移動をした時に安心です。
気候の違いを知っておこう!
オーストラリアは国土が広いため、気候は大きく5つに分けられます。
例えば、ケアンズなどの北部は1年中温かい熱帯気候、シドニーやメルボルンなどの南部は四季がはっきりとした温帯地域です。
渡航時期に合わせて気候をチェックしておきましょう。
また、日本と比べて紫外線が非常に強いのも特徴です。特に夏は紫外線で「肌が痛い」と感じるほど強く、日焼け止め・サングラスの使用など紫外線対策は1年を通して推奨されています。
さらに、自然災害にも注意が必要です。乾季はブッシュファイア(森林火災)、雨季にはサイクロン(大型の台風)などが発生することがあります。
筆者も実際にサイクロンが直撃して、当時住んでいた家が浸水・雨漏りの被害によってしばらく住めなくなった経験があります。
現地では災害情報などをこまめにチェックしておくことも必要です。
サマータイムってなに?
日本にはない特徴としてサマータイム(Daylight Saving time)というものがあります。
この制度は、夏の期間に時間を1時間進めることで、昼間の日が出ている時間を長く活動できるようにするというものです。主に節電や経済活動の活性化を目的として導入されています。
実施期間:10月の第一日曜から4月の第一日曜まで
オーストラリアでは以下の地域で実施されています。
- ニューサウスウェールズ州(シドニーなど)
- ビクトリア州(メルボルンなど)
- 南オーストラリア州(アデレードなど)
- タスマニア州
- 首都特別地域(キャンベラなど)
これらの地域では、夏の期間日本との時差が通常よりも1時間大きくなるため、フライトの時間や仕事の開始時間などに注意が必要です。
2. ワーホリ経験者が語るオーストラリアの都市選びのポイント
渡航して、「何か違った、、、。」「こんなに大変だなんて!」
実際に渡航してから、思っていた期待と現実のギャップに戸惑う人も少なくありません。
ワーホリ生活をより充実させるためには、自分に合った都市を選ぶことがとても大切です。
オーストラリアワーホリの都市選びで失敗しないための大きく4つのポイントを、ワーホリ経験者の視点から詳しく解説します。
生活費・物価の違いを知っておこう
日本に比べてオーストラリアの生活費や物価は高めです。
その分、給与水準も高く、毎年7月ごろに物価の上昇に応じて最低賃金の見直しが行われるため、渡航直後は物価の高さに戸惑うかもしれませんが、現地の通貨で稼ぐようになるとバランスは取りやすいです。
都市ごとの生活費にも、差があり大都市であるシドニーとメルボルンは特に高め。
一方でアデレードやケアンズなどは比較的安い傾向にあります。
中でも大きな負担となるのが家賃です。
中心部を避けたり、シェア・共用条件を選ぶことで、週50〜100ドルほどの差が出ることもあります。
食費も都市によって価格差はありますが、スーパーのセールやファーマーズマーケットを活用すれば
かなり出費を抑える事も可能です。
日本人の多さや英語環境、自分に合った安心を見つけよう
日本人のコミュニティの規模は、英語学習の環境と精神的な安心感のバランスを考える上で重要な要素の一つです。
英語をしっかり学びたい人にとって、日本人の少ない環境は魅力的かもしれません。
一方で、渡航直後は手続きや生活への不安も多く、日本語で気軽に相談できる相手が身近にいるだけで安心できるという人も少なくありません。
実際、オーストラリアの都市によって、日本人の数は大きな差があります。
また、日本人だけでなく、アジア系やヨーロッパ系など多様な文化背景の人々が多く住んでいる都市もあり、そういった国際的な雰囲気も都市選びのポイントになるでしょう。
オーストラリアは多民族国家で、英語以外を母語とする人も多く生活しています。英語を軸にし、他の言語や文化にも触れたい人にとっては、都市ごとの言語環境もチェックすることにも意味があります。
SNSでの情報収集が主流になりつつありますが、実際に現地で暮らしてみると、ちょっとした相談を気軽にできる相手が近くにいることが、心の安心につながる場面もあります。
都会派・自然派、自分のライフスタイルに合う都市を選ぼう
「ワーキングホリデー」という名の通り、“ホリデー”の部分をいかに充実させるかも大きな醍醐味です。
働くだけでなく、自分の好きなことやリラックスできる環境があるかどうかも、都市選びの大切なポイントになります。
シドニーやメルボルンといった大都市には、ショッピングやカフェ、美術館、大型イベントなど最新の文化やイベントが日常的に楽しめる環境が整っています。また交通の便も充実しており、電車・バスだけでなくトラム(路面電車)での移動もスムーズです。
その反面、夜でも街が明るく、人の多さに疲れてしまう事もあるかもしれません。
一方で、ケアンズやアデレードなどの都市は、自然豊かで穏やかな暮らしが魅力です。
中心部はコンパクトながら、近郊には美しいビーチやハイキングコース、週末に訪れたい絶景スポットも多数。
電車やバスはありますが、運行本数は少なめで、車があるとより行動範囲が広がります。
都会の刺激か、自然の癒しか –ライフスタイルに合った都市選びが、ワーホリ生活をより豊かにしてくれるはずです。
仕事・家探しのしやすさをチェックしよう
渡航して最初の仕事探しは、ある程度の根気が必要です。
筆者自身は、履歴書をお店に持っていくと「まだオーストラリアでは働いたことはないんだね。」と言われ、あしらわれる事もありました。
求人の多さに関しては、シドニーなどは求人数も多く、幅広い業種の求人に出会えます。
一方で、都市によっては季節限定のファーム仕事や観光業を多く取り扱っている事もあります。
せっかくのワーホリなので、日本ではなかなかできないようなオーストラリアらしい仕事に挑戦するのもおすすめです。
家探しに関しては、運とタイミングの要素が大きいと感じます。
大都市は選択肢は多いものの、競争率や条件も厳しい物件が多めです。
地方都市では、選択肢は限られますが、タイミング次第で安くて好条件のいい家が見つかることも。
またオーナーとの距離が近くなるケースもあります。
実際に筆者がケアンズで住んでいた家のオーナーは、仕事を紹介してくれたり、週末には一緒に船で釣りに連れて行ってもらったりといった交流もありました。
条件にこだわりすぎずに、タイミングや出会いを楽しむ気持ちで動いてみると、思わぬチャンスが見つかるかもしれません。
3. 都市選びのヒントに!オーストラリアの6都市のリアルな魅力
ここからは、ワーホリ人気の主要6都市について、実際の体験をもとにそれぞれの特徴を紹介します。
各都市の魅力と注意する点を理解して、あなたにぴったりの場所を見つけましょう。
① シドニー
\シドニーの特徴まとめ/
生活費・物価 | 低い ★★★★★ 高い |
日本人の多さ | 少ない★★★★★ 多い |
ライフスタイル(刺激の多さ) | 穏やか★★★★★ 刺激的 |
仕事・家探し | 困難 ★★★★☆ 簡単 |
・州:ニューサウスウェールズ州 ・気候:温帯性気候
オーストラリア最大の都市・シドニーは、都会的なワーホリ生活を送りたい人にぴったりの場所です。
仕事の選択肢が豊富で、日本人も多く、英語に自信がない人でも比較的安心して暮らしやすい環境が整っています。
気候の特徴として四季はあるものの、日本ほど季節による気温差はなく、比較的過ごしやすいです。
ただ近年は夏の気温が高くなっているため紫外線対策は必須です。
注意点として、物価は高めで、特に家賃はオーストラリアでもトップクラスの高さです。市内中心部に近いエリアのシェアハウスは、週$400以上になることも珍しくありません。
そのため、中心部へのアクセスが良い郊外エリアを選ぶのも選択肢のひとつです。
シドニーは公共交通機関が発達しており、電車、バス、トラムを使って市内を移動が可能です。
また、英語環境に身を置きたい場合は、日本人の多い環境を避けて、意識的に国際色の強い職場などを選ぶ必要があります。
週末には、少し足を伸ばしてビーチやブルーマウンテンズなどでリフレッシュできるのも魅力です。
都会の刺激と安定した生活を両立したい人におすすめの都市です。
② メルボルン
\メルボルンの特徴まとめ/
生活費・物価 | 低い ★★★★☆ 高い |
日本人の多さ | 少ない★★★★☆ 多い |
ライフスタイル(刺激の多さ) | 穏やか★★★★★ 刺激的 |
仕事・家探し | 困難 ★★★★☆ 簡単 |
・州:ビクトリア州 ・気候:温帯性気候
洗練された雰囲気が漂うメルボルンは、カフェ文化が非常に発達した都市です。
街中には無数のカフェがあり、バリスタとして働きたい人にはぴったりの環境といえるでしょう。
小道には隠れ家的なカフェやバー、セレクトショップも多く、街を散策するだけでも楽しめるのが魅力です。また、アートカルチャーの中心地でもあるため、ストリートアート、音楽、演劇などを日常的に楽しめる都市です。
仕事面では、シドニーと同様に多種多様な求人が出ており、何かスキルや特技があれば、ストリートでパフォーマンスをしてお金を稼ぐ日本人も見かけることがあります。
家賃はシドニーほどではありませんが、依然として高水準です。住むエリアによっては費用を抑えることも可能なので、選ぶ場所には工夫が必要です。
注意点として、メルボルンの気候は「1日の中に四季がある」と言われるほど天気が変わりやすい事で有名です。朝は快晴でも、昼には突然の土砂降りということが日常茶飯事。筆者も実際に住んでいた際は、必ずフード付きの重ね着できる服を持ち歩いていました。
文化や感性を大切にしながら、自分らしい都会生活を送りたい人におすすめの都市です。
③ ゴールドコースト
\ゴールドコーストの特徴まとめ/
生活費・物価 | 低い ★★★☆☆ 高い |
日本人の多さ | 少ない★★★☆☆ 多い |
ライフスタイル(刺激の多さ) | 穏やか★★★☆☆ 刺激的 |
仕事・家探し | 困難 ★★★☆☆ 簡単 |
・州:クイーンズランド州 ・気候:亜熱帯性気候
長く続く美しいビーチラインが魅力のゴールドコースト。
サーフィンのメッカとしても知られ、世界中からサーファーが集まります。
マリンアクティビティを満喫したい人には理想的な環境です。
年間300日以上が晴天という温暖な気候で、アウトドア活動を一年中楽しめます。内陸部には世界遺産の熱帯雨林があり、自然とビーチの両方を楽しめるのが特徴です。
中心部はコンパクトで、大都市と比べると自然豊かで比較的穏やかです。
観光地の多いゴールドコーストはハイシーズン(12月〜2月)にはたくさんの観光客が訪れるため、その分ホスピタリティ関連の求人が多く、ホテルの清掃などの仕事だと英語が苦手でも比較的簡単に仕事が見つけられるでしょう。
注意点としては、観光地のため季節によって仕事の需要に波があります。ハイシーズンが終わると一気に人が減るため、求人も激減します。この時期にゴールドコーストに到着すると仕事探しに苦労する可能性があります。
自然と海を満喫しながら、アクティブにワーホリ生活を送りたい人にぴったりの都市です。
④ ブリスベン
\ブリスベンの特徴まとめ/
生活費・物価 | 低い ★★★☆☆ 高い |
日本人の多さ | 少ない★★☆☆☆ 多い |
ライフスタイル(刺激の多さ) | 穏やか★★☆☆☆ 刺激的 |
仕事・家探し | 困難 ★★★☆☆ 簡単 |
・州:クイーンズランド州 ・気候:亜熱帯性気候
オーストラリア第三の都市・ブリスベンは、都市機能と住みやすさのバランスが取れた街です。
シドニーやメルボルンほど慌ただしさはなく、落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりとした生活を送りたい人にぴったりです。
教育機関が充実しており、語学学校や専門学校が多いことから、観光より「学び・生活」を大事にしている街でもあります。
またゴールドコースト同様、晴天が多く1年を通して温暖な気候も魅力のひとつです。
ブリスベンは、サンシャインコーストやゴールドコーストといった主要ビーチへのアクセスが良く、リゾートやアウトドアを楽しみたい人にも最適なハブ都市です。
観光地ではないため、エンタメや刺激を求める人にはやや物足りなく感じられるかもしれませんが、そのぶん落ち着いて暮らせる環境が整っています。
生活費も比較的抑えやすく、日本人の数も適度にいるため、英語を学びながら、穏やかな海外生活を始めたい人におすすめの都市です。
⑤ ケアンズ
\ケアンズの特徴まとめ/
生活費・物価 | 低い ★★☆☆☆ 高い |
日本人の多さ | 少ない★★★★☆ 多い |
ライフスタイル(刺激の多さ) | 穏やか★★☆☆☆ 刺激的 |
仕事・家探し | 困難 ★★☆☆☆ 簡単 |
・州:クイーンズランド州 ・気候:熱帯性気候
グレートバリアリーフの玄関口として知られるケアンズは、世界最大のサンゴ礁へのアクセスが抜群。ダイビングやシュノーケリングなど、マリンアクティビティを楽しめる魅力的な環境です。
平日は街で働き、週末はフェリーで島へ出かけるなど、自然を身近に感じながらアクティブに過ごすことができます。
街の中心部はコンパクトで、徒歩や自転車での移動が可能なため、交通費を抑えやすい点もメリットです。
主要産業は観光業で、ツアーガイドやダイビングインストラクターなど、スキルを活かした仕事も豊富です。ただし、観光業以外の職種は少なめで、仕事の選択肢はやや限られます。
気候は、年間を通して温暖で、冬でも半袖で過ごせる暖かさが特徴です。寒さが苦手な人には快適なエリアといえるでしょう。
また、オーストラリアの先住民文化に触れる機会も多く他の大都市では感じられないローカルな魅力もあります。
注意点として、雨季(11月〜4月)には観光客が減り、求人も大幅に減少します。さらに、日本からのアクセスが良いため、日本人観光客も多く、英語環境を重視したい人にはやや物足りなさを感じることもあるかもしれません。
海や自然を満喫しながら、のびのびと過ごしたい人にぴったりの都市です。
⑥ アデレード
\アデレードの特徴まとめ/
生活費・物価 | 低い ★★☆☆☆ 高い |
日本人の多さ | 少ない★☆☆☆☆ 多い |
ライフスタイル(刺激の多さ) | 穏やか★★☆☆☆ 刺激的 |
仕事・家探し | 困難 ★★☆☆☆ 簡単 |
・州:南オーストラリア州 ・気候:温帯性気候
20分圏内で全てが揃う街のコンパクトさから「20分シティ」と呼ばれるアデレード。
街には歴史あるヨーロッパ調の建物が多く残されており、他の都市とは一味違う雰囲気が漂います。
また、オーストラリア屈指のワインの産地として知られ、バロッサバレーやマクラーレンベールなどの有名ワイナリーで働くチャンスも。ワイン好きには絶好の環境です。ワイナリーツアーも豊富で、筆者も1日に4件のワイナリーを回るツアーに参加した経験があります。
生活費は他の主要都市に比べて安く、特に家賃は大幅に節約できます。日本人が少ないため、自然と英語を話す機会が増え、語学力を伸ばしたい人に適した環境です。
気候は温帯性ですが、シドニーなどと比べると乾燥しており、特に夏は肌がつっぱるような感覚を覚えることも筆者はありました。
注意点としては、仕事や家の選択肢は少なめ。また、地元の人や移住者には「英語で何かを学ぶ」「ここでビジネスを始める」といった目的意識の高い人が多く、ある程度の英語力が求められる場面もあります。
コストを抑えながら、落ち着いた環境で英語力を磨きたい人には、アデレードは理想的な選択肢です。
4. 番外編|ワーホリ中に訪れたい!オーストラリアのおすすめ旅行先3選
ワーホリ中の楽しみの一つが、オーストラリア国内旅行です。週末や休暇を利用して、息をのむような絶景や独特な文化に触れてみましょう。
ここでは、特におすすめの3つの旅行先をご紹介します。
バイロンベイ
・州:ニューサウスウェールズ州
・最寄り都市:ゴールドコースト(車で約1時間/シャトルバスあり)
オーストラリア本土最東端に位置するバイロンベイは、ヒッピー文化の聖地として知られる魅力的な小さな町です。
透き通るような美しい海と自由でのんびりとした雰囲気が調和した、まさに「オージーライフ」を体現する場所です。
街には高層ビルや大型チェーン店はなく、個人経営のこだわりあるショップやカフェが軒を連ねています。
ビーチに出ると、サーフィンを楽しむ人や、波音の中で寝転ぶ人の姿も。筆者も初めてサーフィンレッスンを受け、波に乗る感動を味わいました。
また、街全体に健康志向が根づいており、オーガニックフードやヨガスタジオも充実しています。不要な刺激から離れ、自然と心をゆるめるような時間を過ごせる“癒し”の町です。
バイロンベイは、派手さや便利さよりも「自分らしさ」や「心地よさ」を大切にしたい人にぴったりの場所です。
カンガルー島
・州:南オーストラリア州
・最寄りの都市:アデレード(飛行機で約40分/車+フェリーで約3時間)
雄大な自然と野生動物の宝庫、カンガルー島は「手つかずの自然に出会える楽園」とも呼ばれる場所。島の約3分の1が国立公園として保護されており、オーストラリアらしい自然と動物たちがありのままに生きる風景が広がっています。
カンガルーやコアラ、ウォンバット、ワラビーといった固有種に加え、ビーチではアシカやオットセイ、運が良ければペンギンの姿も見られることも。
珍しい野鳥や植物も豊富で、まるで大自然の博物館のような島です。
2019〜2020年の大規模森林火災により島の多くが焼けてしまいましたが、現在では少しずつ緑が戻り、自然の再生力を肌で感じられる場所でもあります。
どんな困難にも負けずにたくましく生きる野生動物の姿から、生命の力強さを感じられる瞬間が何度もありました。
オーストラリアの自然と向き合いたい、静かで穏やかな時間を過ごしたい人には、ぜひ訪れてほしい場所です。
ウルル
・州:ノーザンテリトリー準州
・最寄り都市:どの都市からも国内線でアクセス可能(約2時間〜3時間)
オーストラリアの大地の中心に位置するウルルは、高さ348m・周囲約9.4kmの巨大な一枚岩。先住民にとって聖地であり、自然と文化が融合する世界遺産として、訪れる人に深い感動を与えてくれます。
ウルルは砂岩でできているため、朝日や夕日に照らされ、色を変える幻想的な姿が特徴。その荘厳な風景は、写真では伝わりきらない“圧倒的な存在感”を持っています。
現在登山は禁止されていますが、近くで見るだけでもそのスケールに圧倒されます。
ただ訪れるだけでなく、「知り、感じる」ことで、ウルルは一生の記憶に残る体験となるでしょう。
文化的にも自然環境的にも非常に繊細な場所なので、訪れる際は現地のガイドラインを守り、敬意を持って楽しむことが大切です。
現地のガイドツアーに参加すれば、数万年続く世界最古の文化やその背景について深く学ぶことができます。
5.自分に合った都市を選んで、ワーホリをもっと楽しもう!
オーストラリアでのワーキングホリデーは、どの都市を選ぶかによって、日々の暮らしや出会い、成長の仕方が大きく変わります。
この記事では、シドニーやメルボルンをはじめとした6都市について、生活費や英語環境、仕事・家探しのしやすさなど、リアルな視点から紹介してきました。
番外編ではウルルやカンガルーアイランド、バイロンベイなど、ぜひ訪れてほしい旅行先も合わせて紹介しました。
「どんな経験をしたいか」「どんな暮らしをしてみたいか」を軸に選ぶことで、あなたらしいワーホリを描くことができます。
さらに、ワーホリ中はひとつの都市にとどまる必要はありません。
筆者自身も、メルボルン→ケアンズ→アデレードと移動しながら、都市ごとの多様な魅力を体感しました。
観光やアクティビティも含めて、オーストラリアの自然や文化を深く味わい、自分自身と向き合うきっかけにしてみてください。
あなたのワーホリが、一生の思い出になるような素晴らしい旅になりますように!
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