オーストラリアワーホリで最初に直面する大きな課題が、「住む場所」と「働く場所」の確保です。
「家賃はいくらくらい?」「仕事ってすぐ見つかる?」「どうやって探すのが正解?」
こんなふうに、出発前から不安でいっぱいになる方も多いのではないでしょうか。
特に初めての現地での家探しでは、情報もバラバラで混乱しやすいもの。
私自身も、到着してから苦労した経験があります。
この記事では、オーストラリアワーホリの家探しについて、リアルな体験談を交えながら、初心者の方にもわかりやすく解説します。
- 家を探すときに使えるおすすめサイト・アプリは?
- 都市ごとの家賃の目安ってどれくらい?
- トラブルを避けるために知っておくべき注意点は?
など、現地で実際に行動するために必要な情報を段階ごとに整理してカバーしています。
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オーストラリアワーホリ家探しガイド|ワーホリ初心者でも安心のステップ
オーストラリアに到着してまず直面するのが、「どこに住むか」という問題です。
知らない土地でいきなり家を探すのは、ワーホリ初心者にとってハードルが高く感じるかもしれません。
「どんな種類の住まいがあるの?」「家賃の相場って?」「どこで探すのが効率的?」
こうした疑問や不安を解消できるように、このパートでは4つの視点からオーストラリアでの家探しの基本、
実際に使えるサイト・注意点までを段階的に解説します。
住居タイプ別メリット・デメリット|違いと特徴
オーストラリアワーホリで選べる住居は主に3タイプあります。
それぞれの特徴を理解して、自分に最適な選択肢を見つけましょう。
シェアハウス
最も募集が多いのが、シェアハウスです。一軒家やアパートを複数人でシェアします。
個室もしくはシェアルーム(相部屋)で、リビング・キッチン・バスルームは共用の場合が多いです。
メリット
- コミュニティを作ることができる:多国籍の友人ができやすい
- 現地情報を取得できる:生活や仕事の情報を教えてもらえる
- 英語力アップできる:日常的に英語を使えるので自然にアップ
- 契約期間が幅広い:2週間から6ヶ月単位で契約可能
デメリット
- ハウスルール:掃除・洗濯や騒音制限など
- ハウスメイトの相性:生活習慣の違い
- プライバシーの制限:共有エリアや同部屋
- 設備の取り合い:キッチンやシャワーの順番待ち
注意点として、人数が多い(バスルーム1つに対して5人以上の同居人数)場合はおすすめできません。
生活リズムが似ているとキッチンやバスルームなどの取り合いになることもあるためです。
新しい人との出会いを楽しめたり、現地の情報が欲しいという方は適しているでしょう。
ホームステイ
現地家族の家に滞在し、実際にオーストラリアでの生活を体験するホームステイ。
実際に家族の一員として生活をするので、オーストラリアの文化や生活を学べるのがいいですね。
メリット
- 本格的な英語環境がある:日常的にネイティブと会話ができる
- オーストラリアの文化体験ができる:食事や生活習慣までを直接学べる
- 生活のサポートをしてくれる:銀行口座開設などを手伝ってもらえる
デメリット
- 規則が厳しく自由度が低い:門限、家族のライフスタイルに合わせる必要がある場合も
- 高額:食事付きは特に費用がかさむ
- 家族との相性:合わない場合は居心地が悪い
私も実際に渡航して最初の1ヶ月はホームステイをしていました。
滞在していた時期がちょうどクリスマス時期だったので、家族や友人のパーティーに連れて行ってもらうことも。
ホストマザーはペスカタリアン* だったため、私も合わせて食事をしていましたが、オーストラリアはベジタリアンや
ヴィーガンの人の割合も多く、日本ではないような料理もあり、そういったことを学べるのもすごく良かったです。
まずは現地の文化や生活を理解したい方にはおすすめです。
* ペスカタリアン:野菜、卵、乳製品、豆類、穀物に加え、魚や貝類を食べ、肉、動物由来の原料(出汁・油)、鶏ガラや豚骨やラードなどを食べない
バックパッカーズホステル
旅行者向けの安くて気軽に泊まれる宿です。
長期滞在ではなく、渡航後、家が見つかるまでの数週間の宿泊によく利用されます。
相部屋や共用スペースがあり、ほかの旅行者との交流も楽しめます。自炊や長期滞在にも便利です。
メリット
- 最も安価:1泊$25-40程度
- 契約不要:日単位で宿泊可能
- 国際色豊か:世界中からの旅行者と交流
- 即日入居可能:予約があれば当日からOK
デメリット
- プライバシーゼロ:大人数(1室4人〜12人)が一般的
- 騒音問題:夜中の出入りや話し声
- セキュリティ不安:貴重品の管理が困難
- 長期滞在不向き:費用が割高になる
- 生活用品なし:タオル・シャンプーなど全て持参
注意点は、人の入れ替わりや荷物が多いので、荷物の管理は厳重にすることと、夜中でも盛り上がっていることも
あるので耳栓などを持って、騒音には自衛する必要があります。
私も実際に利用していましたが、毎日同部屋の人が入れ替わりがありました。
挨拶だけの人もいれば、意気投合して友人になることもありました。まさに一期一会の出会いです。
家賃の相場と費用の目安|都市別のざっくり目安も
どんなタイプの家に住みたいかが決まったら、次は家賃の目安を考えてみましょう。
相場や内訳を知っておくことで、自分にとって何を優先すべきかが見えてきます。
家賃にどこまで含まれているかを確認することが、失敗しない部屋選びの第一歩です。
たとえば、以下のような項目が家賃に含まれているかどうかをチェックしましょう。
- 光熱費(電気・ガス・水道)
- インターネット料金(Wi-Fi)
- 消耗品(トイレットペーパー、洗剤など)
- 家具・家電の有無と使用ルール
- 初期費用(保証金(ボンド)/家賃の前払い)
家賃が安くても、これらが別料金になることもあるので、契約前に必ず確認しておきましょう。
それでは、各都市の相場を見ていきましょう。下記はシェアルームと個室をミックスした平均的な家賃です。
都市 | 平均相場(1週間) |
---|---|
シドニー | $250〜600 |
メルボルン | $200〜550 |
ブリスベン | $190〜450 |
ゴールドコースト | $200〜350 |
ケアンズ | $150〜300 |
アデレード | $150〜300 |
「家具付き」「光熱費込み」「住む場所」などで相場は前後します。
通常、家賃は週、もしくは隔週で提示されるのが一般的です。
▶︎ここで実際に筆者が支払った家賃(シェアハウス編)を載せておきます。※2023年〜2024年
都市 | 家賃(週) | 備考 |
---|---|---|
メルボルン | $255 | 家:3人 バスルーム:シェア ルーム:2人でシェア 場所:中心地 |
ケアンズ | $180 | 家:3人 バスルーム:オウン ルーム:オウン 場所:中心地から自転車で10分 |
アデレード | $250 | 家:3人 バスルーム:オウン ルーム:オウン 場所:中心地からバスで40分 |
オーストラリアワーホリ家探し|おすすめのサイト&アプリ
次は家探しに利用するサイトやアプリを紹介します。
日本語対応サイトやFacebookのコミュニティなど情報量は多いに越したことはありません。
大変ですが、毎日チェックすることをおすすめします。
1.日豪プレス(Nichigo Press)
- 特徴:日本人オーナーの物件多数、日本語での詳細説明
- 使い方: 「住まい」「地域指定(VIC, NSWなど)」で検索
2. JAMS.TV
- 特徴:地域別検索機能が充実、体験談・レビューが豊富
- 使い方:「住まい」→「シェア/ルームメイト」で検索
3. Facebookコミュニティグループ
- 特徴:他サイトには載っていないような物件もあり
- 使い方:それぞれの地域のグループコミュニティに入り、情報を得る
4. Flatmates.com.au
- 特徴:オーストラリア最大のシェア住居専門サイト
- 使い方:プロフィール作成し、条件を絞って検索
5. Gumtree
- 特徴:個人オーナーが多く価格交渉しやすい
- 使い方:「Property」→「Flatshare & Houseshare」
詐欺や下見ナシ契約に注意|家探しの注意点とトラブル回避のコツ
オーストラリアのワーホリや留学中、シェアハウス探しで最も注意すべきは詐欺物件です。
「相場より安い」「今すぐ振り込んで」など、魅力的な言葉の裏には危険が潜んでいます。
以下の3つの観点から、詳しく解説していきます。
よくある詐欺パターンと見抜き方
① 相場より激安物件に注意
- オーナーが「海外在住」と説明し、内見なしで前払いを要求
- 見た目はきちんとした契約書やIDが出てくるがすべて偽物
② 存在しない物件の掲載
- ネットから写真を盗用し、本物の住所だけを使って架空の募集
- 「今週中に決めて」など急かすメッセージで判断を鈍らせる
・対策として
- 内見前の金銭要求=ほぼ詐欺であるという認識をする
- オーナーの免許証や住所をしっかり確認する
- Google Street Viewで外観チェック/Google Photoで物件の写真を検索
- 直接内見&対面でオーナーの存在を確認する
家探しの注意点|内見と契約のチェックポイント
家探しのチェック項目はいくつかありますが、内見に行く前に、質問をまとめておくのが良いでしょう。
お金に関する項目
- 家賃の支払い方法(週払い/月払い、振込/現金)
- 光熱費やWi-Fiは家賃に含まれている?上限はある?
- ボンド(保証金)の金額と返金条件
- 契約更新時の家賃値上げ条件
生活ルール
- 共用エリアの使用ルール、掃除当番の有無と頻度
- 友人の宿泊可否・人数制限
- 騒音や楽器の扱い、ペット可否など
契約内容
- 最短滞在期間(ミニマムステイ)
- 退去予告(何週間前?)
- 契約の更新方法・中途解約時の違約金
トラブル時の対応策も押さえておこう
トラブル内容 | 具体的な対処法 |
---|---|
ボンドが返ってこない | 入居時の写真+契約書を元に交渉 州の住宅トラブル窓口に申し立て |
設備が壊れている | 48時間以内にメール連絡+写真で証拠 |
ハウスメイトとのトラブル | 話し合い→ルール化→オーナーに相談 |
騒音・近隣問題 | 事前に治安を確認/深刻なら自治体のノイズ部門に相談 |
▶︎最後に筆者から
異国の地でのトラブルは、想像以上に心にダメージを与えます。
私は、契約書や支払いの証明、入居時の写真などを、退去してボンドが返ってくるまで必ず保管していました。
実際に、突然の退去通告やボンドが返ってこないといったトラブルに巻き込まれた友人も少なくありません。
こうしたトラブルは、ワーホリ生活の中でも特に起こりやすい問題のひとつだと思います。
だからこそ、しっかりと自衛する姿勢が何よりも大切です。
万が一トラブルが起きても、警察や公的機関はすぐに動いてくれるとは限りません。
証拠が十分にそろっていないと対応が難しいことが多いため、日頃から記録を残しておくことをおすすめします。
また、「借りている立場」であることを忘れずに、シェアメイトとのコミュニケーションや、物の扱いにも気を配ることで、トラブルの多くは未然に防げます。
家が見つかったら、次は仕事探し!
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